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チベットの教育環境について

かつてのチベットでは僧院が初等教育から大学までの機能を果たしていましたが、1959年、中国に併合されて以来、多くの寺院が消失し、教育を受けられない子供が増加。学校に通えない子供たちが85%に上り、老年の農民が文字を読めるのに対し、子供の文盲率が高まるという悲劇が起こりました。最近、中国では小・中学までが義務教育となりましたが、チベット自治区の教育現場は未整備で、中には字も読めないまま小・中学校を退学していく子どももいます。また、都市部では80%の子どもが学校に通うのに対し、遊牧民の子どもたちで教育を受けているのは30〜40%に過ぎません。 現在、アムドの極貧地帯の高校進学率は50%。貧しい農牧民の子どもたちの中には、勉学意欲旺盛で優秀であるにも関わらず、高額な教育費を払えずに、進学をあきらめる学生が多くいます。

屋外で勉強する子どもたち

2010年度SHIRI高校生支援プロジェクトレポート

ラモ(仮名)とおじいちゃん

両親は出稼ぎ中。入学した日に教育基金を手渡すと、おじいちゃんは感激のあまり泣き出した。「日本の皆さんに感謝しています。ありがとうございます。私の孫を援助してくれるすべての人の好意に感謝します」と言いながら。現在、ラモさんは学年トップ10に入る成績をおさめている。

ソナム(仮名)とスタッフ

両親は早逝。育ての親の祖父母はすでに高齢で、経済状態はかなり逼迫。「太陽の光が射しこんで僕の目の前の道は明るくなりました。時間を大切にして勉強します。有用な社会人となって社会に貢献します。日本の皆さん、ありがとうございます!」彼は成績優秀なトップクラスに入学した。

ロブサン(仮名)とお父さん

村人のほとんどが引っ越し、村には極貧の家庭が数件あるだけ。「息子がどんなに運がいいか家族皆で喜んでいます。皆さんの助けがなければ、私は息子にいったい何をしてあげられたでしょう」。そう言い残し、父親は出稼ぎの町へ戻っていった。ロブサンさんは、読書が大好きな真面目な学生。

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チベットの子どもたちに教育を!

2008年以前、充実した教育を求めて毎年500名ほどのチベットの子どもたちが雪のヒマラヤを超えてネパール、インドへ親元を離れて亡命していました。中にはクレバスに落ちて死亡する子、凍傷にかかって体の一部を切断する子もいます。2008年以降、監視がいっそう厳しくなり、亡命者は激減。ますます本土での教育が重要になったと言えるでしょう。 しかし、チベットが中国に併合されて51年目の2010年秋、青海省全域で教育改革が行われ、教育言語がチベット語から中国語へと変更されました。たとえ教育言語が中国語に変わっても、チベット人は自分たちのアイデンティティのためにチベット語をしっかり学び、さらに中国語を習得し、高等教育を得て、堅固な生活基盤を築き上げていかねばなりません。 さらに、今、遊牧民の強制移住が進められ、家畜を手放し、草原を離れ移住先の町で暮らしを始める遊牧民も増えていますが、彼らには生活の手段がないため、経済力は逼迫していくと見られます。従って、遊牧民の子どもたちの就学率は低くなる恐れがあります。 想像してください。遊牧民の子どもが名前を書けないまま大人になったら、町の病院へ行っても受付すらできないでしょう。たとえ薬をもらっても、処方箋も読めないことでしょう。何かの契約書を交わすとき、字が読めなかったら、間違ってサインしてしまうこともあるでしょう。想像してください。高等教育を受けた漢民族とそうでないチベット人とどちらが仕事を得られるかを。 知識は、人間の尊厳と自由を守る大切な糧です。変貌する時代を生き抜くために、そして新しい未来を築くために、子どもたちは教育を必要としています。 私たちSHRIは国内外、そして現地の人々と協力しながら、一人でも多くのチベットの子どもが教育を受けられるようにチャリティ活動を行っています。 皆様の善意あるお力添えをお待ちしています。 詳しくは募集要項をご覧ください。

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チベットの風景写真たち